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溶接ヒューム(マンガン)対策

保護具の選定

金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場では、溶接ヒュームの測定結果から「要求防護係数」を求め、その値を上回る「指定防護係数」を有する呼吸用保護具を選定します。
金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場以外での溶接作業等は、性能区分RL2等以上のフィルタを取付けた呼吸用保護具をお選びください。

マンガン濃度測定値(mg/m³)

溶接ヒューム中のマンガン濃度の測定値のうち最大の値(mg/m²)を入力してください。(半角数字・小数点第2位まで)

要求防護係数の求め方はこちら

マンガン濃度測定値を入力して計算するか、要求防護係数を選択してください。

要求防護係数20に対応する保護具
※指定防護係数「300」を上回ることを明らかにする書面を、製品に添付しています。

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関係法令等

溶接ヒュームについて、労働者に神経障害等の健康障害を及ぼすおそれがあることが明らかになったことから、労働者へのばく露防止措置や健康管理を推進するため、政令、省令等の改正が行われました。(令和3年4月1日から施行、一部に経過措置あり。)

改正のポイント
  1. 「溶接ヒューム」が特定化学物質の第2類物質に追加。
  2. 「マンガン及びその化合物(塩基性酸化マンガンを除く。)」を「マンガン及びその化合物」に改め、さらに、管理濃度を「マンガンとして0.05 mg/m³ (吸入性粉じん)」に変更。
  3. 金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場で、新たな金属アーク溶接等作業の方法を採用又は変更するとき、個人サンプリングによる空気中の溶接ヒューム濃度の測定を義務付け。さらに、個人サンプリングの結果から有効な呼吸用保護具を使用させることを義務付け。
金属アーク溶接等作業
  1. 金属をアーク溶接する作業
  2. アークを用いて金属を溶断し又はガウジングする作業
  3. その他の溶接ヒュームを製造し又は取り扱う作業(燃焼ガス、レーザービーム等を熱源とする溶接、溶断、ガウジングは含まれません。)
継続して行う屋内作業場

建築中の建物内部等で金属アーク溶接等作業を同じ場所で繰り返し行わないものは含まれません。

屋内作業場

次のいずれかに該当する作業場のことです。

  • 作業場の建屋の側面の半分以上にわたって壁、羽目板、その他のしゃへい物が設けられている場所
  • ガス、蒸気又は粉じんがその内部に滞留するおそれがある場所
必要な措置の流れ(屋内作業場で金属アーク溶接等作業を継続して行う場合)
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必要な措置の流れ

溶接ヒュームの濃度がマンガンとして0.05 mg/m³を下回る場合。
もしくは、同一事業場の類似の溶接作業場において、濃度測定の結果に応じて十分に措置内容を検討し、当該対象作業場においてその措置をあらかじめ実施している場合。

指定防護係数

Webカタログ「指定防護係数」はこちら

表1 電動ファン付き呼吸用保護具
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電動ファン付き呼吸用保護具の種類 指定防護係数
全面形面体 S級 PS3又はPL3 1,000
A級 PS2又はPL2 90
A級又はB級 PS1又はPL1 19
半面形面体 S級 PS3又はPL3 50
A級 PS2又はPL2 33
A級又はB級 PS1又はPL1 14
フード形又は
フェイスシールド形
S級 PS3又はPL3 25
A級 20
S級又はA級 PS2又はPL2 20
S級、A級又はB級 PS1又はPL1 11
表2 防じんマスク
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防じんマスクの種類 指定防護係数
取替え式 全面形面体 RS3又はRL3 50
RS2又はRL2 14
RS1又はRL1 4
半面形面体 RS3又はRL3 10
RS2又はRL2 10
RS1又はRL1 4
使い捨て式 DS3又はDL3 10
DS2又はDL2 10
DS1又はDL1 4

一部例外があり、製造者が表3の指定防護係数を上回ることを明らかにする書面を、その呼吸用保護具に添付している場合に、表3の指定防護係数を適用することができます。

表3 書面を添付する場合
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電動ファン付き呼吸用保護具の種類 指定防護係数
フード形 S級かつPS3又はPL3 1,000
半面形面体 300
フェイスシールド形 300
フィットテストの方法

令和5年4月1日から、面体を有する呼吸用保護具を使用させるとき、1年以内ごとに1回、定期的に、その呼吸用保護具が適切に装着されているかの確認(フィットテスト)が義務付けられました。(フード形、フェイスシールド形は対象外です。)
フィットテストには、サンプリングアダプター又はサンプリングプローブを備える面体の使用が必要です。

STEP1

JIS T 8150:2021「呼吸用保護具の選択、使用及び保守管理方法」に定める方法、またはこれと同等の方法により、呼吸用保護具の外側・内側それぞれの測定対象物質の濃度を測定し、次の計算式により「フィットファクタ」を求めます。

フィットファクタ

=

呼吸用保護具の内側の
測定対象物質の濃度
呼吸用保護具の外側の
測定対象物質の濃度
STEP2

「フィットファクタ」が以下の「要求フィットファクタ」を上回っているかどうかを確認します。

呼吸用保護具の種類 要求フィットファクタ
全面形面体を有するもの 500
半面形面体を有するもの 100

水洗再生リターナブルシステム

ろ過材は、水洗再生リターナブルシステムにより、再利用することができます。
性能が低下したろ過材は、シゲマツ負担で新品のろ過材と交換します。

  • リユース(再使用)製品 エコマーク認定番号第06 136 001号
  • 水洗再生リターナブルシステム
  • X2・5
    X2・5
  • T2・5
    T2・5
  • G2・5
    G2・5
  • X2
    X2
  • T2
    T2
  • G2
    G2

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