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騒音障害防止のためのガイドラインの改訂について

2023/05/18

厚生労働省通達「騒音障害防止のためのガイドラインの改訂について」(令和5年4月20日 基発0420第2号)が発出されました。
騒音障害防止対策の更なる浸透・推進のため、平成4年のガイドラインの策定以降の技術の発展や知見の蓄積を踏まえ、騒音障害防止のためのガイドラインが約30年ぶりに改訂されました。
ガイドライン改訂の主なポイントは、次のとおりです。
 
  • 騒音障害防止対策の管理者の選任が追加されました。
    騒音障害防止対策の管理者として選任できる者には、衛生管理者、安全衛生推進者のほか、ライン管理者、職長等が含まれます。
  • 騒音レベルの新しい測定方法(個人ばく露測定と推計)が追加されました。
  • 聴覚保護具の選定基準の明示
    JIS T 8161-1:2020「聴覚保護具(防音保護具)-第1部:遮音値の主観的測定法」に基づき測定された遮音値を目安とし、必要かつ十分な遮音値のものを選定するよう追加されました。
  • 騒音健康診断の検査項目の見直し
    定期健康診断(騒音)における4,000ヘルツの聴力検査の音圧が、40dBから25dB及び30dBに変更されました。
    また、雇入れ時又は配置替え時や、定期健康診断(騒音)の二次検査での聴力検査に、6,000ヘルツの検査が追加されました。