防音保護具
私たちが耳で感じる音は、高い音(周波数が高い)や低い音(周波数が低い)が複合されたものです。
周波数はHz(ヘルツ)で表示され、音の強さ(大きさ)はdB(デシベル)で表示されます。
JIS Z 8106:2000 「音響用語」で騒音とは、
「不快な又は望ましくない音、その他の妨害(noise)」と定義されています。
騒音から聴力を保護するためには、許容基準を守ることが必要です。
正確には、各防音保護具の周波数毎の遮音値を確認し、防音保護具を選定します。
より簡単に判断できる「SNR」(Single number rating:単一数評価値)を使用し、保護具を選定する方法があります。
保護具に表示された「SNR」から、保護具を装着した時の騒音の大きさ(実効騒音レベル)を推定することができます。
騒音作業場の騒音の大きさ[dB(C)](C特性音圧レベル) - SNR = 保護具装着時の騒音の大きさ[dB(A)](A特性音圧レベル)
保護具装着時の騒音の大きさが85dB(A)未満であれば、騒音障害防止の保護具として適合します。
※騒音作業場の騒音を測定する場合には、騒音計の周波数補正特性をC特性にセットしてください。
A特性 | 聴感の補正をした測定(人間の耳が感じたように騒音の物理量を補正する) |
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C特性 | 騒音の物理量の測定(聴感の補正をしない) |