2023年版 総合カタログ
129/132

128規格等(3)2023年版(2022.10)JIS M 7601:2001「圧縮酸素形循環式呼吸器」■圧縮酸素形循環式呼吸器の一般的な構造JIS M 7601:2001で、圧縮酸素形循環式呼吸器は「高圧酸素容器、減圧弁、デマンド補給弁、呼気管、吸気管、呼吸袋、清浄缶、面体等などから成る。吸気は、呼吸袋から、吸気管、吸気弁などを通って面体等に流入し、呼気は、面体等から呼気管、呼気弁などを通って、清浄缶に入り、ここで二酸化炭素を吸収して呼吸袋に戻り、ここにたまったものを、再び吸気として使用するという呼吸循環回路をもつ。」としています。 この構造により、空気呼吸器に比べると長時間使用することができます。■圧縮酸素形循環式呼吸器の種類と酸素の補給方式種類は「陰圧形」「陽圧形」の2種類あります。 酸素の補給方式は、「定量−デマンド併用式」「デマンド式」の2方式あります。■送気マスクの種類別の構造1)肺力吸引形ホースマスクホースの末端を呼吸に適する空気中に固定し、ホース及び面体を通じ着用者自身の吸引力によって吸気させる構造。2)送風機形ホースマスク電動又は手動の送風機を呼吸に適する空気中に固定し、ホース及び面体等を通じて送気する構造。3)一定流量形エアラインマスク空気圧縮機、圧縮空気管、高圧空気容器などのエアラインマスク用の空気源からの圧縮空気を、中圧ホース、面体等を通じて着用者に送気する構造。4)デマンド形エアラインマスク及びプレッシャデマンド形エアラインマスク3)と同じように圧縮空気を送気する形式のもので、供給弁(デマンド弁又はプレッシャデマンド弁)を備え、着用者の呼吸の需要量に応じて面体内に送気する構造。5)複合式エアラインマスク通常の状態ではデマンド形エアラインマスク又はプレッシャデマンド形エアラインマスクとして使用するが、万一、その給気が途絶したような緊急時又は作業の必要に応じて、携行した高圧空気容器から給気を受け、空気呼吸器として使用できる構造。 ※空気呼吸器として使用する場合の性能などは、JIS T 8155の規定に適合しなければなりません。 ■送気マスクの使用条件について送気マスクの種類や、面体、フェイスシールド及びフードによって使用できる環境が異なります。作業をする環境の酸素濃度や、有害物質の濃度が IDLH※環境かどうか等を確認したうえで、保護具を選定してください。詳細はP.45※IDLH(Immediately dangerous to life or health): 短時間ばく露で生命・健康に危険がある状態JIS T 8155:2014「空気呼吸器」■空気呼吸器の一般的な構造JIS T 8155:2014で、空気呼吸器は「携行する高圧空気容器からの圧縮空気を、供給弁を通じて面体内に放出し、着用者に面体を通して吸気させ、呼気は呼気弁を通じて外気に排出し、着用者が作業に支障なく行動できるような構造で、圧力指示計をもち、必要に応じて減圧弁、バイパス弁、警報器、中圧ホースなどを備えていること」としています。減圧弁、中圧安全弁、バイパス弁、プレッシャデマンド弁(又はデマンド弁)、圧力指示計、圧力指示計導気管(又は高圧ホース)警報器、中圧ホース等で構成された部分は、調整器(レギュレータ)とも呼ばれます。高圧空気容器はボンベとも呼ばれます。詳細はP.57、58■空気呼吸器の種類等空気呼吸器の種類は次の2種類あります。デマンド形:デマンド弁を備える空気呼吸器 プレッシャデマンド形:プレッシャデマンド弁を備える空気呼吸器難燃性クラス試験片のばく露時間記号あり3試験片を炎中で5秒間停止FR-32試験片を炎中で1秒間停止FR-21試験片を炎中に通すFR-1なし(1)――C注(1)試験をしていないものを含む。表1 難燃性による区分及び記号難燃性の記号は、製造元(エア・ウォーター防災)が表示します。関連製品を取付けた場合の難燃性による区分は、へ お問合せください。■難燃性による区分及び記号表1を参照ください。 自給式呼吸器は、工場、鉱山、火災現場、船舶、ずい道、その他において、酸素欠乏、あるいは人体に有害な粉じん、ガス、蒸気などを吸入するおそれのあるときに使用する呼吸用保護具です。 自給式呼吸器は、全国各地の消防署、製鉄所、化学工場、原子力施設、ホテル、船舶関係など広い範囲で、消防活動、人命救助、避難誘導、災害防止用として、ご使用いただいています。自給式呼吸器詳細はP.53一定流量形エアラインマスクの空気供給量■空気供給量使用する面体等の種類空気供給量面体 85 L/min 以上フェイスシールド120 L/min 以上フード圧力[MPa]ホース先端から流出する空気供給量 [L/min]40030020010000.20.30.40.50.60.7ホース20m(ホース直線、ホースリールなし)ホース20m(ホースリール巻きつけ状態)ホース60m(20mホース×3本、ホース直線、ホースリールなし)ホース60m(20mホース×3本、ホースリール巻きつけ状態)ホース100m(20mホース×5本、ホース直線、ホースリールなし)ホース100m(20mホース×5本、ホースリール巻きつけ状態)■ホースの長さによる圧力と空気供給量との関係■試験条件 腰バンドの流量調節器のバルブ全開の場合1)作業者1人が、定置式ろ過筒PD-4を使用した場合の値。ただし、 圧力は送風状態で、定置式ろ過筒PD-4の圧力計が示す値。2)内径8 mmの耐圧ゴムホースを使用。

元のページ  ../index.html#129

このブックを見る