2023年版 総合カタログ
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1232023年版(2022.10)防じんマスク防じんマスクのフィルタは、粒子捕集のメカニズムから、2種類に分けられます。取替え式防じんマスクのフィルタの種類国家検定の規格概要■粒子捕集効率の試験条件試験粒子DOP【液体】NaCl【固体】粒径分布の中央値[μm]0.15 〜 0.25(σg ≦1.6)0.06 〜 0.1(σg ≦1.8)試験濃度[mg/m3]≦100≦ 50試験流量[L/min]8585試験時間200 mg供給されるまで100 mg供給されるまで■取替え式防じんマスクの性能による区分区分粒子捕集効率[%以上]吸気抵抗(1)[Pa以下]排気抵抗(1)[Pa以下]DOPNaCl吸気補助具吸気補助具ありなしありなしRL3RS399.91601608080RL2RS295.0 8070RL1RS180.0 70■使い捨て式防じんマスクの性能による区分区分粒子捕集効率[%以上]吸気抵抗(1)[Pa以下]排気抵抗(1)[Pa以下]DOPNaCl排気弁排気弁ありなしありなしDL3DS399.915010080100DL2DS295.0 70 5070 50DL1DS180.0 60 4560 45注(1) 流量40 L/min通気時の値。メカニカルフィルタ沈降・慣性・さえぎり・拡散効果など、繊維の形状による粒子捕集機構であるため、一般的に劣化に強く、粒子の種類によらず、捕集効率は安定しています。静電ろ過材帯電した繊維の静電気力によって、粒子を引き寄せ捕集する機構を主としているため、何らかの理由で静電気力が弱くなると捕集効率が低下します。DOP:フタル酸ジオクチルNaCl:塩化ナトリウムσg:幾何標準偏差R:Replaceable 取替え式D:Disposable 使い捨て式L:Liquid液体S:Solid固体3:粒子捕集効率99.9 %以上2:  〃95.0 %以上1:  〃80.0 %以上略語等の意味防じんマスクの三原則防じんマスクの効果を上げるためには、次の三原則に留意する必要があります。 1 確実な使用 …防じんマスクを使用して作業していますか?粉じん作業時には、常時、防じんマスクを確実に使用しなければ効果は上がりません。例えば、粉じん捕集効率99.9 %の高性能マスクでも、装着していない時間が作業時間中の半分であれば、実質的な捕集 効率は50 %程度になってしまいます。 2 確実な性能 …作業環境に適した防じんマスクを使用していますか?確実に装着していても、マスクの性能が低ければ、効果を上げることはできません。作業環境の粉じんに対して適したマスクを選ぶ必要があります。『防じんマスクの選択、使用等について』 3 確実な密着性(フィットネス)…防じんマスクが正しく装着されていますか?防じんマスクは、吸気したとき、面体内部が陰圧になります。このため、大部分の空気は、フィルタで粉じんを捕集されてから面体内部に入ってきますが、若干の空気は、装着者の 顔面とマスクの接顔部との隙間から、粉じんを含んだまま入ってきます。従って、顔面との密着性の優れたマスクを選ぶことが大切です。マスク密着性の大きな要因:サイズ密着性を左右する最も大きな要因は、接顔体のサイズです。では、できるだけ接顔体のサイズの種類を多くして、密着性の向上に努めています。全面形面体…顔全体を覆うもの半面形面体…鼻及び口辺のみを覆うもの次頁P.124参照防じんマスクは、事業場その他の場所において、発生する粒子状物質(粉じん・ヒューム・ミスト等)を吸入する恐れがあるときに使用する呼吸用保護具です。防じんマスクには、取替え式(吸気補助具付き及び吸気補助具なし)と使い捨て式の2種類があります。防じんマスクを選ぶ際は、粉じんの捕集性能(粒子捕集効率)だけでなく、顔面との密着性が良い形状やサイズ、 作業に影響しない吸気抵抗、重さ等にも配慮して、作業環境に応じたマスクを、正しくお使いください。取替え式防じんマスク詳細はP.29使い捨て式防じんマスク詳細はP.27

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