以下の記載は、日本呼吸用保護具工業会技術委員会が発行した『防毒マスクの取扱説明書等に記載することが望ましい事項』(2006年度3月版)に準拠しています。資料をご希望の場合には、ご連絡ください。
マスクの 種類 |
濃度の上限 | ||
---|---|---|---|
安衛法による | 工業会による | ||
直結式小型 | 0.1% | 全面形の場合 ばく露限界※3の N1倍まで |
半面形の場合 ばく露限界の 10倍まで |
直結式 | 1.0※1% | ||
隔離式 | 2.0※2% |
※N1は、次の値とする。
防護係数を測定した場合は、その防護係数計数値(ただし、100が上限値)。防護係数を測定しない場合は、50とする。
マスクの 種類 |
濃度の上限 | ||
---|---|---|---|
安衛法による | 工業会による | ||
直結式小型 | 0.1% | 全面形の場合 ばく露限界※3の N2倍まで |
半面形の場合 ばく露限界の 30倍まで |
直結式 | 1.0※1% | ||
隔離式 | 2.0※2% |
※N2は、次の値とする。
防護係数を測定した場合は、その防護係数計数値の3倍(ただし、300が上限値)。防護係数を測定しない場合は、150とする。
安衛法の「防毒マスクの規格」において、マスクの種類ごとに使用できる環境濃度の上限が定められています。
しかし、顔とマスクの隙間からの漏れ(密着性)等を考慮し、海外の規格を参考にして、より高い安全を求め、ばく露限界の倍数による上限で判断することを示したものが、表1、2です。
有毒ガスの環境濃度が、表1、2に示す濃度のうちひとつでも超える場合には、送気マスク又は自給式呼吸器をお使いください。
作業環境に適した吸収缶や面体を選択しないと、防毒マスク本来の能力が発揮できないだけでなく、作業者が危険な状態に陥ることがあります。