2024年版 総合カタログ
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JIS T 8152:2012「防毒マスク」適合の吸収缶はP.23参照(1)※1 防じん機能を有する防毒マスクの有毒ガス等に対する指定防護係数は上記表2を、粒子状物質に対する指定防護係数は、P.128「表1 ろ過式呼吸用保護具の指定防護係数」の防じんマスクの指定防護係数を適用してください。※2 有毒ガス等の環境濃度が、表1に示す濃度を超える場合又は要求防護係数を上回る指定防護係数をもつ防毒マスクがない場合は、防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具、送気マスク又は自給式呼吸器の使用を選択してください。 また、厚生労働省通達「防じんマスク、防毒マスク及び電動ファン付呼吸用保護具の選択、使用等について」(令和5年5月25日 基発525 第3号)では、防毒マスクの指定防護係数が表2のとおり規定され、要求防護係数を上回る指定防護係数を有する呼吸用保護具を使用しければならない」とされています。 有効に使用できる環境濃度の上限は、表1よりも、表2から算出した濃度方が低くなることがあります。■表2 指定防護係数呼吸用保護具の種類直結式小型防毒マスク詳細はP.13直結式、隔離式防毒マスク詳細はP.45直結式規格値試験濃度[%]0.50.52.00.51.0[分以上]30151015略語等の意味DOP:フタル酸ジオクチルNaCl:塩化ナトリウムσg :幾何標準偏差L :Liquid 試験粒子が液体S :Solid 試験粒子が固体3 :粒子捕集効率 99.9 %以上2 :粒子捕集効率 95.0 %以上1 :粒子捕集効率 80.0 %以上400320310250(280)濃度の上限1.0 %以下(アンモニアは1.5 %以下)2.0 %以下(アンモニアは3.0 %以下)対応ガスの種類(表示色)有機ガス用ハロゲンガス用(灰及び黒)アンモニア用亜硫酸ガス用一酸化炭素用注(1)最高許容透過濃度:吸収缶に試験ガス含有空気を通した場合、吸収缶を通過した空気中の試験ガスの濃度が破過と判定されない最高の濃度。防じん機能(捕集効率)の試験条件NaCl試験粒子粒径分布の中央値[μm]試験濃度[mg/m3]≦100試験流量[L/min]試験時間防毒マスク試験ガス(黒)シクロヘキサン塩素(緑)アンモニア(黄赤)亜硫酸ガス(赤)一酸化炭素DOP【液体】【固体】0.15 〜 0.25(σg≦1.6)0.06 〜 0.1(σg≦1.8)≦508585200 mg100 mg供給されるまで供給されるまで全面形面体50■防じん機能を有する防毒マスクの区分 最高許容透過濃度[ppm]試験濃度[%]0.030.020.10.03 5 150 550 区分粒子捕集効率[% 以上]試験粒子DOPNaCl370L3S3290S2L2L1280S1防じん機能を有しないもの220注(1) ( )の数値は一酸化炭素用吸収缶の場合。99.995.080.0半面形面体10直結式小型規格値試験濃度[%]0.30.31.00.3[分以上]50404035吸収缶の通気抵抗(at 40 L/min)[Pa以下]直結式小型直結式隔離式(1)370290280220種類直結式小型0.1 %以下直結式隔離式■表1 防毒マスクが使用できる有毒ガス等 の濃度の上限(防毒マスクの規格)■隔離式吸収缶の濃度の上限について 有毒ガスの種類によって、安衛法の上限(2.0%以下)よりも低く設定している吸収缶があります。(例:リン化水素、臭化メチル) 使用できる濃度については製品に添付されている破過曲線図を参考にしていただくか、へお問い合わせください。全面形面体…顔全体を覆うもの半面形面体…鼻及び口辺のみを覆うもの1. 作業環境に適した吸収缶や面体を選択しないと、防毒マスク本来の能力が発揮できないだけでなく、作業者が危険な状態に陥ることがあります。2. 性質の異なる複数種のガス又は蒸気が混在する環境では、使用しないでください。隔離式規格値[分以上]100 60 40 50180 国家検定の規格概要 吸収缶の除毒能力防毒マスクを使用できる作業環境 1.酸素濃度18 %以上の環境であること。 2.常温・常湿及び常圧の環境であること。 労働安全衛生法に基づく「防毒マスクの規格」において、マスクの種類とに使用できる環境濃度の上限が定められています(表1参照)。防毒マスクは、環境に存在する有毒ガス又はこれと混在する粒子状物質を除去し、着用者が吸入する空気を浄化します。防毒マスクは、面体、吸収缶などから構成され、直結式小型、直結式、隔離式の3種類に分類されます。吸収缶の種類は多数ありますが、このうち有機ガス用、ハロゲンガス用、アンモニア用、亜硫酸ガス用、一酸化 素用の5種類については、国家検定に合格したものを使用しなければなりません。粒子状物質も除去する場合は、防じん機能を有する吸収缶を使用してください。防じん機能は、区分L3、L2、L1及びS3、S2、S1に分類されます。この性能(粒子捕集効率)は、防じんマスクと同等です。作業環境に応じた吸収缶を選び、吸収缶を面体に確実に取付け、正しくお使いください。防毒マスク

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